Journal of Radiology Case Reportsに「Use of intravascular hypo- and hyper-attenuation on non-contrast-enhanced computed tomography in diagnosing acute septic thrombophlebitis」という論文が掲載されました。
しかも、表紙に採用されました。これはすごい。
執筆者のY先生は放射線専門医でもあり救急総合診療科医でもありますが、丸太町病院において画像の読み方を皆に教えてくれています。今回の論文執筆のきっかけは感染性血栓の判断に単純CTが重要であるという事でしたが(下表参照)、それは彼の”感覚”であり、論文がありませんでした。そこで過去の症例をいくつかピックアップして、この所見の重要性を示したのがこの論文です。無料で読めますので、こちらから症例の写真を見て頂ければ幸いです。
実は単純CTは造影CTよりも情報量が多いとも言われますが、今回紹介した鑑別方法もその例の一つと言えるでしょう。
「単純なものほど難しい。しかし、それを極めた者はプロと呼ばれる」というやつですね。
なお、Y先生の読影プロ目線で書かれた内科医向け書籍の原稿が今、私の机の上で温められていますので、近いうちにご紹介できると思います。
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