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国試にたずねよー浮腫の鑑別/尿ケトン体がケトアシドーシスでも陰性となる時

総合診療 2018年 3月号 の特集は

糖尿病のリアル 現場の「困った! 」にとことん答えます。

でした。

国試にたずねよ第15回に

「症候学」を国試にたずねる 適々斎塾(1)下痢・頭痛・浮腫

中西 重清|山中 克郎|須藤 博|上田 剛士|板金 広(編)

が掲載されました。

私は浮腫を担当しました。

浮腫の鑑別は機序別に考えることも大切ですが、全身性浮腫の場合、心・腎・肝・甲・薬の5つを合言葉にすると病歴がとりやすいと思います。また国家試験では不適切問題とされてしまったようですが、寝たきり患者では仙骨部の浮腫を見落とさないことが大切であるという過去問があり、軽視すると褥創を来しうるため、非常に臨床的観点であると思い紹介しました。

この勉強会が今年の国試にも役立ったと嬉しい話を聞きましたが、今年も9月1-2日に大阪あべのハルカスで第2回国家試験をぶっとばせ!!! を開催予定です。

連載「I LOVE Urinalysis」では、け「尿ケトン体がケトアシドーシスでも陰性となる時」を取り上げました。

尿ケトン体は糖尿病性ケトアシドーシスには感度が非常に高いですが、アルコール性ケトアシドーシスでは半数しか陽性になりません。アルコールの分解のためNADH/NAD+比が高くなり、アセト酢酸が試験紙法では検出できない βヒドロキシ酪酸に変換されてしまうためです。また、同様の理由でアルコール性ケトアシドーシスは乳酸値が高くなります。比較的元気にみえる乳酸ケトアシドーシスをみたらアルコール性ケトアシドーシスを鑑別に、というパールがあるのですが、そのあたりを紹介しました。

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