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薬剤による着色尿

雑誌 総合診療 2018年 5月号の 特集は

“一発診断”トレーニング問題集―懸賞論文「GM Clinical Pictures」大賞発表!

でした。

70点以上の写真が掲載され、さっと読みやすい内容です。

なんなら立ち読みでも読み切れてしまう・・・。いやいや、購入しましょう。

たまたまですが、私の連載「I LOVE Urinalysis」もSnap diagnosisな回でした。

(主に薬剤による)着色尿の解説です。

せっかくなので、本誌掲載しなかった写真だけを掲載します。

黄色~赤色尿はビタミンB群、アザルフィジン、リファンピシンなどが多いでしょうか。セフゾン、アスベリン、アントラサイクリン、センノシド、エンタカポンぐらいも時々問題となります。

下図はアドナ投与時の点滴と尿の色調比較です。そっくりですね。

ちなみに非常にまれですが、下図は鉄剤による赤色尿です。

緑色尿は本誌で掲載したプロポフォールやミノサイクリンなど。

黒色尿は本誌で掲載したメトロニダゾールやレボドパがありますが、悪性黒色腫によるメラニン尿も重大疾患として知っておくと良いでしょう(下図)。

検体を放置することで呈色する場合は、ポルフィリア症とアルカプトン尿症を思い出しましょう。

紫色採尿バッグ症候群は便秘と尿路感染がリスク要因で、尿バッグを紫色に呈色しますが、尿自体は紫とはなりません。

今月号はさらにWhat's your dianogis?に症例も掲載されました。

これまた、脳幹に♡型の画像所見が得られるという、Snap diagnosis特集にたまたまマッチした症例でした。延髄内側梗塞は時として両側性に起きます。錐体路障害を認めることが多いですが、時として四肢末梢の深部感覚障害のみで発症しうることに注意が必要です。

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