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蛋白分解酵素阻害薬のmeta-analysis

Treatment of acute pancreatitis with protease inhibitors administered through intravenous infusion: an updated systematic review and meta-analysis

BMC Gastroenterology 2014, 14:102

チェックポイント

3 レビューを行った人は対象となるすべての研究を 見つけようとしたか?

PubMed, EMBASE, Cochrane, 医中誌の文献,ClinicalTrials.gov, controlled-trials.com, UMIN, JMACCT, JAPICに登録されている研究を検索.

英語以外,すべての言語を対象とした.

4 レビューの著者は対象となった研究の「質」を 評価したか?

Jadad scoreをつけて評価している.

その他,各項目に分けて評価している.

論文の評価は複数の人で行っている.

5 研究の結果がまとめられていたなら(メタアナリシス)、まとめることは適当であったか?

すべての研究で,primary outcomesがdeathsになっていた.

heterogeneityの評価もI^2,Funnel plotで評価している.

I^2=0

左の2個が引っ張っていないか気になる.

左下が少ないのは,interventionが有意という文献がないということなので,publication biasとはいえない.

6 レビューの結果は一体何だったのか ?

蛋白分解酵素阻害薬の優位性は示せず.

subgroups analysisやsecondary analysisはこんな感じ.

記載されている文献は少なかったが,重症膵炎だけに限ると以上のような感じで,有意差がでてはいる.それぞれaprotinin, gabexateを使っている.

CMR: control motality rateをコントロール群での死亡率と定義する.

CMR別での検討ではこんな感じ.

重症な程,RDが大きくはなっている.

使うか.

副作用の検討がされていない.静脈炎などの評価はなし.

フサンはそもそも検討されていない.

使うとすれば,重症膵炎に限るかなぁという程度.

それぐらいなら動注の方がいいかもしれない.動注はbaselineに差がありすぎる感があるものの重症膵炎なら効果があるというRCT(PMID: 20431422)がある.

一方で効果が無いという報告も多い(PMID: 24088324 ただしpropensity score analysis)し,カテーテルいれたままの重症膵炎の管理は何かと大変なので,やっぱり微妙かもしれない.

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