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クリスマスは雑学から医学を学ぼう Part. 2

執筆者の写真: YY

2024年12月26日に適々斎塾で講演しました。報告が遅れ、もはやクリスマスでもなんでもないのですが、雑学は大事と思う今日この頃です。アハ体験が得られ、患者教育にも役立ちます。

今回はいくつかテーマを紹介しましたが、一つ目は「指鳴らし」で、指が鳴るのは、陰圧で関節腔内に気泡が生じるためであること、指を鳴らして指が太くなるのは、関節周囲の軟部組織が肥厚する(pachydermodactyly)ためであることを紹介しました。 


次のテーマとしては運動時関連一過性腹痛です。

胃内容物が多い状況で振動が加わる運動をすると、壁側腹膜が牽引されて腹痛を呈する。

食後 2 時間の運動を控える以外に、腹横筋を鍛えることでも腹痛を予防できます。


男指と女指の違いも説明しました。胎内でのテストステロン曝露により男性では第 2 指より第 4 指が長くなる傾向があるが、個人差が大きく信頼性の高い指標ではありません。ただし先天性疾患の診断には役立ち、先天性副腎皮質酵素欠損症では、第 2 指長<第 4 指長(男性化徴候)となりやすいです。またKlinefelter 症候群では第 2 指長>第 4 指長となりやすいです。


その他には、食べたら眠くなるのはなぜか、左利きが少ないのはなぜか? ガラス越しの日光浴はビタミンD合成に意味がない、プラセボの有用性、タマゴは1日1個までは一律に定めるべきではない、サウナのデトックス効果はどのぐらいか、などを離しました。


今年にこれらのエビデンスをまとめた書籍が医学書院から出版されますので、またご紹介したいと思います。

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