top of page
Y

Post infectious coughに対するハチミツ

Honey plus coffee versus systemic steroid in the treatment of persistent post-infectious cough:

a randomised controlled trial

Prim Care Respir J 2013; 22(3): 325-330

プーさん咳しない!!!

イランのBaqiyatallah大学病院で2008年〜2011年に行われたRCT。

P: 3週間以上持続する感染後咳嗽(persistent post-infectious cough; PPC)の

成人患者97名(平均40.1歳、21〜65歳)

I: 1杯あたりハチミツ20.8gとインスタントコーヒー2.9gを お湯200mlに溶かし

て8時間毎に飲むことを1週間続ける(honey plus coffee群;HC群 29名)

C: 1杯あたりプレドニゾロン13.3mg(steroid群;S群 30名)またはグアイフェネ

シンguaifenesin(鎮咳・去痰作用を有し日本でもフストジル®という製品があ

る)25g(control/placebo群;C群 26名)を、同じように飲む。

O: cough scoreとして表される咳の頻度(重症度)。visual analogue

score(0〜3点)

ペーストは全量600gとし外観、味は似せた。ハチミツはイラン西部のZagros山

脈で採れたもの、インスタントコーヒーはNestle社のもの。

1回25g(テーブルスプーン1杯分)をお湯200mlに溶かす。

97名はHC群33名、S群33名、C群31名にランダム化されたが、7名が脱落し、5

名が中断したため、実際にはHC群29名、S群30名、C群26名で検討が行われた

(intention-to-treat analysisではない)

結果:介入前と介入1週間後の咳の頻度(重症度)をcough scoreで比較。

HC群:2.9(治療前)→0.2(治療後)

S群:3.0→2.4

C群:2.8→2.7

HC群とS群で咳は有意に改善した。グループ間の比較では、HC群と他の2群で

は介入前後の咳の頻度の差に有意差を認めたが、S群とC群の間には有意差を認

めなかった。

結論:HC群はS群とC群に比べて、咳の減少効果が有意に大きい。

ランダム化

The included participants were randomly distributed into three groups. Three regimens of medical jam-like pastes were prepared, as follows:

具体的な方法の記載無し.

差はない.

目隠し

本当かわからないがハチミツ,ステロイド,コントロール群でフレーバー調整などでわからないようにした.

患者は,自分のがどれかは分かっていないことになっている.

ITTではない.一部脱落し,per-protocol analysisとなっている.

NSAIDsやコーヒーの摂取はしないことになっているが,紅茶などの記載はなし.

sample sizeは計算したと書いてあるがいまいちよくわからない.

The samples were produced by our pharmacists. The sample sizes were determined using a computerised randomised programme and they were encoded confidentially and distributed randomly between the participants.

結果

ハチミツ群は有意に咳嗽を減らした.

使うか.

studyとしては,かなりdesignがいまいちで,有用とは言いがたいが害がないし,安いので,ダメならやってみてもよいかもしれない.まぁ嫌いなら無理強いはしない.

同一著者のモハメド・アリ先生から,meta-analysisもでています.

小児の世界ではヴェポラップとハチミツはそこそこ効果があるという話.Pediatricsにも載っている.親が眠れる.(Pediatrics 2012; 130: 465-471)

コントロールもそれなりに親は眠れているが.

もちろん1歳未満はだめ.

閲覧数:54回0件のコメント
bottom of page