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心地よい人工呼吸器セミナー

人工呼吸器を実際に吸ってもらって体験し、肺にやさしい呼吸器設定とは何かを考えるハンズオンセミナーを今年も行いました。

呼吸状態が悪い人は1回換気量ではなくPplatで既定すべきであること、換気回数ではなく適切な吸気時間と呼気時間を設定することで自ずと換気回数とI・E比が決まることを理解し、モデル肺を用いて肺コンプライアンスとレジスタンスを調節し、ARDSではなぜ低1回換気・頻呼吸にするのか、気管支喘息ではなぜ徐呼吸が有利なのかを体感してもらいました。

呼気延長も再現してCOPD症例も作ってみましたが、モデル肺の不具合であまりきれいな波形にならなかったことは大きな反省点です。内因性PEEPを外因性PEEPで打ち消すことが再現できるようなモデル肺もあればさらにシュミレーションができて良いのですが。

従量式と従圧式、プレッシャーサポートを実際にすってもらい、もっとも心地よい設定とは何かを考えるきっかけにしてもらいましたが、自分の呼吸パターンが従量式と従圧式の波形と比べてどう違うかを見てもらうほうが分かりやすかったかもしれないと反省。次回に生かします。

実症例で経験することには敵いませんが、シュミレーションは安全で楽しく学ぶことができるメリットがあります。今後は自発呼吸を生かした心地よい人工呼吸器設定を体感できるようなシュミレーションを考えたいです。O先生、立派なモデル肺になれるように練習しませんか?

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