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トヨタ記念病院で講演会しました。

10年ほど前に一緒に救命センターで働いていた西川先生の紹介でトヨタ記念病院で講演会をさせて頂きました。

救急でこそ役立つ身体診察として、病歴をとることが難しい高齢者における身体診察をまず話しました。最近よく聞かれるのが身体診察の診断特性ではなく、むしろどのように身体診察を習得すればよいのかということです。そこで、Youtubeや心エコーやレントゲン写真をどのように活用すればASの音が分かるようになるか、III音が分かるようになるか、COPDの身体所見(Short trachea、Hoover徴候、心濁音界消失と心窩部心尖拍動触知、Early inspiratory crackles)が判断できるようになるかを解説しました。最近はインターネットと検査技術が進みましたのが、これは身体診察を過去の遺物にするものではなく、むしろ身体診察の習得を容易にするツールと考えています。

 さらに動画を用いて、やる気のない人の上肢脱力検査にはBarre徴候は必ずしも有用ではなく、Arm rolling testやTappingをうまく用いればよいこと、心因性非てんかん性けいれん発作の診断には閉眼していること、左右交互の動き、骨盤の動きなどに注目すべきことを説明しました。動画学習は短期間で多くの経験ができる素晴らしい方法であり、今後より医学教育にも用いられるようになっていくと思います。施設によっては電子カルテに動画を反映できるシステムもあるそうですが、動画は客観的な診療の記録としても重要です。今後より動画を活用した診療・教育をしていきたいと思いました。

 今回はものすごい質問の嵐でした。研修医の高い意識に驚きました。当然?、夜のお食事会も盛り上がり楽しませて頂きました。

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