21世紀適々斎塾 第2回目です。 前半は須藤博(大船中央病院)先生のお話です。 テッパンである水・Na代謝異常のネタです。 基礎的な話を臨床と結びつける話でした。本も素晴らしいのですが、特にこの分野が苦手の人にとっては、お話を直接お聞きする方が分かりやすくお薦めです。 ネタばれしない内容のメモ書きです。 H+濃度はNa+やK+と比べて非常に濃度が低い。 ∵[H +] = 10-n mol/L のとき,pH = nですので、H+はものすごい低い濃度です。 それにも関わらず、Kと同じ程度の負荷に耐えられる能力を持っている。 それでも腎臓から排泄する固定酸は100mEq/日程度。 揮発酸は20,000mEq/日。CO2排泄は凄い量なんですね。確かに数分呼吸止めればアシドーシスになりますからね。 血清浸透圧は血清Na濃度×2+10で近似可能 これは何気に便利でよく使ってます。 有効浸透圧はBUN関係しない。これは細胞内外自由に動くから。だからBUN高くても喉は乾かない。高血糖/高Na血症とは対照的。 5%ブドウ糖の浸透圧は278mOsm/Lで実は血漿浸透圧よりも低い あとは症例で実践的なトレーニング。 研修医にぜひとも聞いてもらいたい内容でした。 最後の症例は色々なことを考えさせる症例でした。
後半は 塩尻俊明(国保旭中央病院) 先生です。 内科主訴10の確定診断術を御講演頂きました。 これまたネタバレしない程度の微妙なメモです。 造語と思いますが、目立つ検査結果異常に飛びついてしまう「モス現象」の具体例を紹介。確かに・・・と納得。病歴に勝るものなし。 病歴の取り方にこだわるスタイルは共感するものが沢山ありました。
キーワード化、大事だけど実際にやると難しいですよね。これは、カルテを見ずにショート・プレゼンテーションさせる方法で当院もトレーニングしているつもりでしたが、重要性が身に染みたので、もっと多用しようと思います。 胃腸炎は嘔吐→腹痛→下痢。逆順はまずい。
大変勉強になる10症例でした! 最後の症例は激
具体的な症例はネタバレするので院内勉強会で復習するまで秘密です。
(M先生、頼んだよ!)