top of page

クスリとリスク:活性型ビタミンDによる高カルシウム血症

  • U
  • 2016年5月28日
  • 読了時間: 1分

医学書院「総合診療」連載中の「日常診療で使うクスリと、日常診療に潜むリスク」5月号分の報告です。

今回は、食欲低下をテーマにし、高Ca血症に注目しました。

高齢者が多い当院での症候性高Ca血症の原因は活性型ビタミンDによる医原性です。これは悪性腫瘍と原発性副甲状腺機能亢進症で原因の大半を占めるという欧米の報告と全く異なります。

日本ならではの医療事情( 欧米では 非活性型ビタミンDが主流)、安全な活性型ビタミンDの用量について考えてみました。

  • 高齢者の高カルシウム血症の原因として活性型ビタミンD製剤はコモンであり、投与量に注意を要する。

  • アルファカルシドール 1μg/日やエルデカルシトールの投与時の食欲低下では高カルシウム血症を想起すべきである。

  • より少量の活性型ビタミンD製剤でも炭酸カルシウム製剤の併用を行う場合は注意を要する。

詳しくは書籍をご覧ください。

 
 
 

最新記事

すべて表示
ホワイトな巨塔

2006年頃に初めて丸太町病院に総合診療科が立ち上がった当初は、わずか2名体制だったと聞いています。 私が2008年に初めて丸太町病院に赴任する際には、音羽病院の研修医に呼びかけ、4名体制に増やしてスタートしました。症例が非常に豊富で、教育的にも優れた環境だったため、人員を...

 
 
 

Comments


bottom of page