研修医の時、ICUの看護婦に言われた。 「先生、さっき抜管した患者さん、多分再挿管必要と思う・・」 えっ?本当?呼吸数は24回でSpO2は95%。 再挿管というほど悪くはないと思うけど、確かにしんどそう。 一般病棟での仕事もあったのでICUを離れたかったが、 この看護師の一言でICUに留まることに決め、1時間後に再挿管となった。 呼吸数やSpO2のように数字にはできないRespiratory distressという指標。 人口呼吸管理の必要性を予測する非常に重要な指標です。
RESPIRATORY CARE.2014;59(9):1338-1344 これをどのように習得すべきなのかを最近考えています。 鎖骨上陥凹、呼吸補助筋の使用、鼻翼呼吸、奇異性呼吸、腹筋の使用、いろいろ指標はありますが、全体から受ける印象というのもありますよね。 確実なのは動画。これを後から見なおせば、皆で勉強できる。 もう一つは真似をすること。真似をできないということはしっかり見ていないということ。 歩行障害などもそうですが、真似をしようとすると特徴が見えてくるものです。 最近は真似が上手な研修医が増えて、カンファレンスが楽しくなっています。