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東京城東病院で講演しました

東京城東病院は130床で総合内科15名と、丸太町病院とにた病院ですが、専門医の数が圧倒的に少なく、総合診療の力を思う存分はっきできる病院です。老人保健施設が併設されており、今回はその両方にお邪魔してきました。

 前半は病院で講義。脳梗塞の患者さんが最近多いという事なので神経解剖学の話をしようかと思いましたが、全部で数時間かかるので時間的な問題でやめて、歩行障害の話をしました。この話はウケがよいようなので、色々な場所で使おうと思います。

 症例検討会は高齢者の転倒は”なぜ転倒した?”を追求すべし、という症例でした。食欲低下などの全身状態変化を確認し、これがあれば原因疾患を探しに行かなければなりません。その後、緩徐に?片マヒと発熱、軽度の意識障害が出現・進行。鑑別は脳膿瘍、感染性心内膜炎、悪性リンパ腫、原発性中枢神経限局性血管炎と思ったのですが、画像は異なりました。

 脳腫瘍のMRIには疎いですが、T1 low , T2不均一な highで周囲に顕著な浮腫から神経膠芽腫を疑うような画像。ただ多発している。胸部CTは異常なし。転移性腫瘍ではなく多発性神経膠芽腫かな??までしか分かりませんでした。画像診断は系統的に勉強しなおそうと思ってはいるものの広く・深い領域なのでなかなか進みません。Y先生がいたらかなりのところまで詰められたとは思いますが。

 後半は老健に移動し、看護師・介護師対象にバイタルサインのお話をしました。バイタルって一般人は誰も知らない用語かも知れませんが、ビタミンと語源が同じです。ビタミンとは「必須のアミン(アンモニアの水素原子を炭化水素基または芳香族原子団で置換した化合物の総称)」という意味というのが最近知ったトリビアです。

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