ストレスが呼吸困難の認識にどのように働くかを調べた報告。
重症喘息のん既往のある25名の女性(男性よりストレスが症状として表れやすいため選ばれた)と、15名の対象者。
ストレスを与える方法が面白く、ジェットコーストに繰り返し乗せるというもの。
ジェットコースター前に嫌な”陰性”ストレスは高く血圧は高くなり、終了後に高揚している”陽性”ストレスが高まり、心拍数は上昇した。
さて、この実験の間、呼吸困難と呼吸機能はどのように変化したのだろうか。
呼吸困難感は負の感情ストレスと関係しており、ジェットコースター前に最高となった。
一方、呼吸機能はその時点では悪くなっており、ジェットコースター後に悪くなったにも関わらず、呼吸困難はその時点では改善するという結果だった。
Behav Res Ther. 2007 May;45(5):977-87
「呼吸困難の認識は、呼吸機能を正確に反映するとは限らない。
だから気管支喘息の患者にはピークフローで客観的な評価をすることを心がけたいものです。