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老年精神医学雑誌に記事が掲載されました

特に専門ではないが、結構好きな高齢者診療、

やはり専門ではないが、やはり結構好きな心因性疾患の診療。

そんな私にピッタリな?執筆依頼があり以下のタイトルで記事を書きました。

「総合診療医の立場から (特集 高齢期のいわゆる心因性について考える) -- (高齢期のいわゆる心因性疾患とその対応 : 各科での対応)」

専門の先生方が目を通すであろう書籍に、単なる小病院の素人医者が何を書こうか悩んだ結果、普段の診療をありのまま書くことにしました。

まず、内科医として器質的疾患の除外は大事と考えていますが、それでもおそらく検査はかなり少ない方であると思います。検査をすれば余計な心配が増えるだけで誰も幸せにならないからです。患者さんが検査を希望することもありますが、実際には検査を乱発するのは医者の主導である事が多いことが示されています。

病気不安症のDSM-5の定義では病気への異常までのとらわれが6か月以上継続することとありますが、この6か月にこだわることなく、異常なとらわれと感じたらそれに対して医者が適切なアクションを取らないことで本当の病気不安症が完成してしまいます。「お話を聴いて私はすごい安心しました」という一言で救われる人が沢山いますが、「検査は大丈夫ですね」では不安はとれません。

後半部分は認知行動療法についてです。これも素人が何を言っているんだ? と思われるかも知れないという恐怖もありましたが、日々の診療でできる、10分でも5分でも応用できる・応用していることを自分なりに解説しました。自分褒め日記って不安症・うつの人に良く効いたりするので素晴らしいと感じていましたが、市販でそれ用の日記がちゃんと売られていることを最近知りました。まだまだ知らないことが沢山あり、執筆のおかげで理解が深まりました。

他の先生方の記事も読んで勉強中です。

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