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ポケモンGOは健康増進にならない?

ポケモンGOをやったことがないので、詳しくは知らないですが面白いと思った論文です。

ポケモンGOはアイテムを手に入れたり孵化させたりするのに移動をしなければならないようで、1日平均歩数を増やして健康増進につながることが期待できる。

対象者は18-35歳の米国人で、もともと1日平均歩数が4256歩と少ない。

そしてポケモンGOを用いることで5123歩/日に歩数が増えたが、6週間で差がなくなってしまったという結果。

BMJ. 2016 Dec 13;355:i6270.

 ところで、ポケモンGOは運転中に使用して重大な事故を引き起こし社会問題となったため、移動速度が速いと警告文が出てくるそうです。運転者でなくても出現したポケモンがすぐに逃げたり、ポケストップが回せないというペナルティもあるようです。さすが日本の迅速な対応!と思ったら運営しているのは米国Niantic社。この会社はIngressという同じような位置情報を用いたゲームを数年前からリリースしており、そのノウハウはすでにあったそうで、最初に適応していなかったのは経営戦略だったのかも知れない。

 6週間で飽きてしまって続かない、というのは健康増進/ダイエットの常ですが、あれだけ流行したポケモンGOの力をもってしても上手くいかなかったのは残念です。しかし、この報告は2016年8月で、まだ速度制限がなかった時のデータです。速度制限が生じたおかげで一駅余分に歩くようになった人がいればよいのですが。

 ただ歩きスマホも問題なので、移動速度が0の時しか画面をいじれないような工夫も欲しいところです。医療従事者が自信をもって薦めるゲームというのが将来はできるのでしょうか?!

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