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適々斎塾「高齢者診療」に参加してきました。

岩田充永(藤田保健衛生大学):高齢者救急1

バイタルサイン中心のお話でしたが、症例ベースで分かりやすかった。 今週、看護師にレクチャーをちょうどするので参考になるネタがいくつもありました。 ナイアガラの滝から落ちだしてからは救えない。その手前で救え。血圧も同じ。 Nervousになるというように、中枢神経は低酸素・低血圧に敏感。だから救急患者があくびをしたら重篤な疾患を想起すべき。 クリニックで乳酸値が測れる時代:簡易血中乳酸測定器 Lactate Pro?2というのがある。3mEq/L あればアウト。 呼吸数は真似するように指導すると良い。これは・・・私のドクターGのネタと同じですね。 血圧よくても心拍数、SpO2良くても呼吸数。 ADLは食事・トイレ・着替え・内服で聞く。金銭管理は聴取しにくいので薬でOK。また薬をチェックしている人が一番わかっている人(KP)。

関口健二(信州大学) 高齢者診療1

徐々に認知症、PD、Stroke、Hip-fxなどで47%はなくなるが、悪性腫瘍 22%、心不全・COPDで16%、急性疾患が7%のみ。

フレイルとは き ん力低下 よ ちよち歩き じ っとしていることが多くなり や せてきて く 

フレイル+生活機能障害あるいは神経精神機能低下があれば、Failure to thriveと定義。 要支援≒フレイル 要介護=FTT 老衰という英語はない? 

岩田充永(藤田保健衛生大学) 高齢者救急2

高齢者の元気がないは 1.重症感染症 2.心血管疾患 3.慢性硬膜下血腫 4.貧血 5.薬剤

高齢者がきゅうにボケたら(頭のCTではなく)胸の写真をとりなさい

急にボケたら、バイタルサインと詳細な病歴聴取。やはりこれに尽きる。

65歳以上の心筋梗塞では胸痛は半数

転倒で視力障害や聴力障害はチェックせよ テレビ・新聞で苦労しないかと、眼鏡つくって5年以上経過していないかをチェックする。 認知症強い場合は岩田法として:眉間にペン 聴力低下はささやけばよい。

子供・女性・高齢者の外傷は虐待を疑う 高齢者虐待防止法:介護福祉課や地域包括支援センターが休日・夜間でも対応してくれるようになってきている。 数日入院と引き換えに役所と交渉するのも一手

グリム童話の「人間の寿命」:人の30年にロバの重い荷物をもつ18年、犬のキャンキャン吠える12年、猿の笑われる10年が積み重なった。

老年医学には想像と優しさの産物である。だってけがや病気は皆するが、老化を経験した医者はいないのだか

関口健二(信州大学) 高齢者診療2 ワークショップ

高齢者はADL低下を訴えてくる。

basic ADL

 Ambulation 

 Bathing  これが最初に障害

 Continence/toileting

 Dressing

 Eating

iADL → 認知症判断に重要。本人は否定すること多いので注意

 Shopping 買い物

 Housekeeping 掃除・選択

 Accounting 金銭 小銭パンパンサイン

 Food prep 炊事

 Transport 運転・外出

 Taking Meds 服薬管理

 Telephone 電話

 日本人男性では若年でもT以外は障害されている・・・?!(私も妻に感謝しなければ) TransportとTaking medsは分かりやすい。

食欲低下は調達ー調理ー認識ー鼻ー口腔内ー食道・・・と順に見ていく

意思決定

MMSE<19ならば意思決定能力欠除していること多い。

MMSE20-23の場合の医師の判断は微妙。

J Am Geriatr Soc. 1997 Apr;45(4):453-7.

1理解、2利益不利益の認識、3選択理由、4治療選択

Aid to Capacity Evaluationは参考になる。

高齢者透析導入

生命予後は70-75歳以上でも改善する

75歳+併存疾患を複数有していると生命予後に差はない(nは少ないが)

上田剛士(洛和会丸太町病院) 高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス

殆どは本の内容を話ましたが、パーキンソン病や膠原病などとっつきにくいところはやめて、その分は入浴について深くやりました。安全な入浴方法については開業医の先生の経験や率直な意見が聞きたかったので、大変良かったです。

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