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救急外来における急性心不全の診断

Rational Clinical Examination(JAMA. 2005 Oct 19;294(15):1944-56.)の10年ぶり改定といった内容

Acad Emerg Med. 2016 Mar;23(3):223-42.

以前のデータより納得したのは、既往歴で腎不全が重要であることが示されたこと。

症状に関しては起座呼吸や発作性夜間呼吸困難の尤度比が低くなり、有用性が乏しいとされた。

身体所見では頸静脈圧の評価とIII音が最も大事であることは変わらない。下腿浮腫や肺Wheezingにとらわれすぎてはいけない。

レントゲン写真では心陰影拡大が最も感度高いがそれでも1/4は見落とす。初期から認められやすいRedistribution、Kerley B-linesなどの間質性陰影も注意して読影したい。

心電図では(心不全かどうかの判断だけなら)心房細動と虚血所見を中心に判読する。

BNPは普段測定しないので感覚が分からないが、かなり高くないと心不全の可能性を高めないことに驚いた。確かにNT-proBNPが10,000pg/mlぐらいあって心不全疑いで紹介となった人もいたが、臨床的に心不全ではないという症例は経験したことがある。

エコーでは肺エコーが当たり前の時代となってきているのか。

EF低下をみるよりはB-lineを見た方が診断特性は高い。

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