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数字を数えれば肺活量がわかる

Single breath count test(SBCT)という方法があります。メトロノームを使いながら1秒に2ずつ数字を数えていくだけの方法です。

一息を吐く間に50以上まで数えられる人が多く、15未満であれば明らかな異常と考えられます(Prehosp Disaster Med. 2010 May-Jun;25(3):219-22.)。

相関係数はr=0.554~0.71程度ですがSBCTは肺活量(FVC)と相関があります。

Muscle Nerve. 2016 Jan;53(1):134-6.

Am J Emerg Med. 2011 Jan;29(1):33-6.

 喘息患者が会話が困難になることからも分かるように、1秒率が低くなってもSBCTは低値となります(Am J Emerg Med. 2011 Jan;29(1):33-6.)のでSBCTによるFVC限界はあります。また、日本語でのデータは知りません。

しかしながら、肺活量が少ないのか(SBCT≦30)、1秒率が低いのか(強制呼気時間≧6秒)を診察器具何も使わずに推測できることは非常に興味深いと思います。拘束性肺障害の診断に斜角筋の使用と合わせて使ってみたいと思います。

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