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執筆者の写真Y

Dr. 上田が教える 身体診察塾 in Tokyo

日本薬学会 長井記念館 地下2階長井記念ホールで

「明日の看護が変わる バイタルサインのみかたとフィジカルアセスメント」

を講演しました。


少しづつバージョンアップされています。

今回の新しい内容として上気道狭窄の動画・音声が更新され、羽ばたき振戦の動画も加えました。

動画と音声をもう少し加えたものを書籍としてメディカ出版から発刊する予定です。

セミナーの副教材としてご利用頂けると分かりやすいと考えています。


機能性雑音は「良かった 良かった」

大動脈弁狭窄症は「せまーい せまーい」

今回つくった新しい合言葉です。

何となく良い気がします。


スーツ以外のおしゃれ着はないので、夏はカッターシャツは無しのスーツを多用しようかと考えています。なかなか気に入りましたが、それでも暑い。もっとクールビズの服装を考えなければ。




上手くいかなかった点。頸静脈をみやすくペンライト使ってみたが、ビデオ撮影すると露光がうまくあわず、余計見にくい。何も使わないほうがいいかな。

呼吸音はやはりイマイチな再現。肺音CDの音源も実際の聴診と少し異なるし録音自体が難しいのもありますが、音響の問題もありそうです。とりあえず個人輸入した電子聴診器でもう少しよい音源をゲットできないか頑張ってみようと思います。




多くのご質問頂く中で最も困る質問。

解熱すべきかクーリングすべきか、経過観察すべきか。

未だに集中治療領域でRCTが組まれるぐらいの分野ですから一概には言えませんが、発熱自体は感染症に対する防御反応ですので本来は下げたくなく、解熱する意義は循環呼吸動態を安定させることと、倦怠感をとることと考えると分かりやすいと思います。

解熱薬は降圧作用があるのでショック患者に使うのは躊躇する事があります。低酸素血症に対しては酸素投与で対応できることが多いので、”よくある感染症”の範疇では解熱薬の絶対適応となることは稀ではあると思います。

ですから一般病棟においては発熱に対する倦怠感を軽減するために解熱薬を使用する、ということで良いと思います。具体的には「発熱時に食事がとれないが、熱が下がれば食事がとれる場合」でしょう。異常時指示で38℃以上で一律解熱薬投与とするのは便宜上の問題であり、全例で用いるべきと考えている医師はむしろ少数な気がします。クーリングに関しては本人が寒ければ補温、暑ければクーリングが原則であることに異論はないと思います。本人の自覚症状が不明な認知症や意識障害の場合は、熱が上がり切って発汗しているのがクーリングのタイミングではありますが、熱が上がりかけか、上がり切ったかは一般病棟では判断が難しいことも多いです。タイミングが良く分からない場合は、あえてクーリングは積極的にしないほうが良いと思います。冷えピタやアイスノン枕のような体温を下げる効果が弱いものであれば行っても害はないでしょうが、腋窩・鼠径を冷却するという本当のクーリングはタイミングを間違えれば有害となるからです。寒いときに無理やり冷やされたら誰でも嫌ですよね。この分野については近いうちにエビデンスをまとめなおしたいと思います(Y先生が執筆する予定あるので代わりにまとめてもらおうかな・・)



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