当院から論文が発表されました。正式な題名は「The visualization of hypertrophic pachymeningitis in antineutrophil cytoplasmic antibody-associated granulomatosis with polyangiitis on contrast-enhanced FLAIR」です。
通常、造影MRIと言えばT1強調画像ですが常に病変の描出が良好とは限りません。
実は造影FLAIRのほうが硬膜肥厚に関しては見やすいこともあります(実線の矢印が病変。破線の矢印は正常の硬膜)。
肥厚性硬膜炎を疑った時には追加シーケンスとして造影FLAIRを検討頂ければ幸いです。
なお、論文は無料でアクセスできますので、詳細はそちらを参照ください。
診断を極めようとする中で、総合診療科と放射線科は切っても切り離せない関係だと常々思います。Y先生のお陰で丸太では放射線科に特化した議論も総診内でできるので、とても勉強になります。今後もこのようなテーマでの発見が出来れば良いと思います。
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