いろいろあって延期延期となっていた髙岸 勝繁 先生の著書ですが、2019/8/22 についに発刊になります。実は今回は私が編集につきましたので内容をすでに知っていますが、ここで言うまでもないですよね・・・。高岸先生とは音羽病院、丸太町病院で一緒に働きましたが、とんでもない男です。 第2版 の充実した内容をみてもそのとんでもなさが分かると思います。
基本スタイルは第1版と同じです。
編集にあたって
「ホスピタリストのための内科診療フローチャート」は好評を博した第一版から3年足らずで、第二版発刊に至ることになった。その事実だけで、本書がいかに多くの臨床医の助けになっていたかが伺える。このような大著に対し、編者として関われたことは大きな喜びである。
編集に際して改めて感じた事は、診断から治療まで診療の一連の流れがフローチャートにより一目でわかるように工夫されており、読者が知りたいことがすぐ分かる書籍であることだ。その基本スタイルは変わらずに第二版ではホスピタリスト(病院総合診療医)が遭遇しうる疾病に対するカバーをさらに強固にしつつ、最新のエビデンスを「これでもか!」と言わんばかりに詰め込んだ。その一方で、情報がただ羅列されるわけではなく、丁寧に整理されているために、生きた情報として読者の診療に広がりと深みを与える一冊となっている。
ホスピタリストが自分の診療範囲を広げるために、診療で困ったときのガイドとして、幅広い分野の知識のアップデートに、専門医との有意義な議論のために本書をお役立て頂けると期待している。
また本書は「ホスピタリストのための・・」と銘打っているものの、其の実、第一版ではホスピタリスト以外の読者も多いと聞く。自分の受け持ち患者の専門外の併存症のことをいち早く知りたい場合、他科にコンサルトする前にその疾病の診療について知識をアップデートしたい場合などにも本書は大いに役立つ。
改訂版の編集にあたっては、知識を深めるだけの医学書ではなく、様々な医師の日常診療に即した臨床実践的な書籍を目指し、文脈上やむを得ない場合を除き保険収載に配慮した記載を心がけた。またURL参照部位にはアクセスを容易にするためQRコードを付記した。
本書が全国で頑張っているホスピタリストやそれ以外の医師の診療の一助を担うことができれば、編者としては望外の喜びである。
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