高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンス の第2版が11月1日に発刊されます。
改訂の話が来た当初は「ちょっと追記」ぐらいで考えていました。しかし、5年間で多くのエビデンスが加わっており、今回の執筆では私も多くの事を学ぶ機会となりました。
丸太町病院の総診内ではもはや皆がコンセンサスとして理解してくれているため、改めてこのテーマで論文検索は意識的にはしてなかったですが、神経変性疾患や膠原病では診断基準が変更になったものもあり、全面改訂すべきと考えました。書き終えてみれば4つの章が追加され、もともとあった章も丸々書き換えとなった章もありました。
初版執筆時にエビデンスを構築すべきだと感じたテーマに対しては、自分で研究を行ってPubMed収載された論文も紹介させてもらっています。現在は「改訂したぞ!」という満足感に浸っていますが、論文検索をし直すことで、新たなエビデンスを知るとともに、まだ足りていないエビデンスが沢山あることも強く感じました。これからはエビデンスをまとめつつも、エビデンスを構築していけると良いな、と夢見ています。これからもどうぞ宜しくお願いします。
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