私は講演が好きです。勉強になりますから。執筆も好きです。勉強になりますから。でもSNSはプライベートでは全く使いません。ブログもインスタもTwitterもFacebookもLINEもプライベートでは何もしません。実はスマホすら持ってません。昭和なヒトだと自分でも思います。何が言いたいかというと、講演会の報告をすると決めたものの、数か月報告を忘れていたことの言い訳です。完全に忘れていました。すいません。今更ですが、いくつかアップしていきます。
まずは、2022年11月20日に行われた、先進整形外科エコー研究会(SMAP)です。
神経内科と整形外科の先生かしびれを語るなか、私は隙間を狙います。
最初の症例は頚椎症として紹介されたものの、第4指の橈側から母指までに感覚鈍麻あり。両母指外転筋力低下もあり、手根管症候群と診断した症例です。
神経解剖学のおさらいとざっくりしましたが、この症例の本筋は違います。
私は内科医ですから既往歴も気になります。糖尿病、高血圧、脂質異常症、両膝人工関節置換術(1年前)、橋本病が既往ありました。そうなると一元的に説明できないか考えます。女性であることは解剖学的に手根管が狭いことに加え、女性ホルモンが浮腫等に関わり手根管症候群を発症しやすくなりますが妊婦でも更年期でありません。糖尿病は神経脆弱性と軟部組織肥大で手根管症候群のリスク要因です。橋本病がありますが、採血はすでにされていて甲状腺機能正常で下腿浮腫もありません。先体巨大症やアミロイドーシスを疑う所見もありません。ほかにはどうでしょうか?
両膝人工関節置換術が私が気になりました。術前のXRが手に入りました。変形性関節症の変化は乏しかったです。
疑う疾患が分かれば、あとは診察するだけです。MCP関節と手関節に関節腫脹を認めました。正解は関節リウマチでした。
他の症例は以下の3症例でした。
頚椎症と思われたが○○だった症例
脊柱管狭窄症で入院中に増悪した症例
他覚所見が乏しい術後に発症した下肢のしびれ
これは、またどこかでお話したいと思います。
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