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執筆者の写真Y

名古屋掖済会病院で講演しました

毎年恒例の講演会で、医学のトリビアの講演をしました。

内容は雑誌「総合診療」で連載中の内容を少しmodifyしたものです。

運動後一過性腹痛は壁側腹膜の牽引痛という説がもっとも有力ですが、縄跳びでは運動後腹痛が起こりやすいため、運動後一過性腹痛の誘因には”振動”が関係している、という傍証を実体験から教えて貰いました。


今になって、間違ったコメントをしたことに気付きました。「運動をしていると痛くなくなるのはなぜか?」

私は、運動を習慣的に続けていると腹痛が起こりにくくなるという意味で考えて返答しました。「腹横筋が発達していると運動後一過性腹痛が少ないという報告がある。腹横筋は内臓を固定する効果があるために、腹横筋をプランクやドローイングで鍛えると良いですよ・・・」。

でも、今考えると「痛いのを我慢して走っていると痛みが和らぐのはなぜか?」という意味だったと思います。これは胃から排泄されるだけの時間が経過したと考えるのが一番すなおな考え方と思います。他には疼痛を誘発している腹膜を刺激しない向きに体を傾けたりねじったりする、もしくは振動が軽減するように走り方をコントロールことで対応している場合もあるとは思います。


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