あの「帰してはいけない外来患者 」に第二版が3/8に発売になります。
前半では外来診療に必要な28症候をブラッシュアップしています。
後半では47症例のケースブックです。「あるある」症例から、難問までいろいろ混ざっていますので、研修医から指導医まで楽しめると思います。
我々は2症例を担当しました。初級者向けとして脊柱管狭窄症の既往がある患者の片側下肢筋力低下の症例と、アドバンスとして冷蔵庫の匂いが気になるようになった症例の2例です。
1症例目はBarre徴候では上肢の筋力低下を見抜けないことがあるので、腕回し試験や指折り試験も組み合わせて評価しようというのがパールの一つです。
2例目の嗅覚過敏の症例はなんどか勉強会でも使用しているのでここでは正解を言いませんが、メトトレキサートを処方する医師ならばメトトレキサートによる嗅覚過敏のほうがよく遭遇するかも知れないですね。知らないと単なる薬剤性嘔気として話を流してしまいますが、患者さんによくよく聞くと、悪阻と全く同じように匂いが気になって食欲がなくなると仰る方がいます(自験例ではMTXで嘔気を起こす人の中で典型的な表現をされるのは比較的まれではあります)。
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