medicina(メディチーナ) 2020年 5月号 特集 教えて! 健診/検診“ホントのところ"~エビデンスを知り,何を伝えるか
に、当院のメンバーが執筆しました。
診断や治療に比べて、日常診療で健診や検診のエビデンスを意識する機会は少ない。しかし漠然と「受けておくに越したことはない」と考えて、患者や家族に勧めてはいないだろうか。見落とされがちだが、健診/検診のメリットとは単に「疾患が見つかる」ことではなく,またそのデメリットも「侵襲性があるか」といったことだけではない。本特集では現状のエビデンスに基づいて、患者や家族にどのような情報を提供すべきなのかを明らかにする。
今回の特集では、検診を行った場合の検査後確率を付記することが執筆条件とされました。実はかなりエビデンスの乏しいこの分野で、仮定が多い話なのですが、10,000人に尿検査を行った場合、血尿があり膀胱癌がみつか人が1.6人、血尿があっても膀胱癌ではない人が498.4人と見積もられました。血尿があっても0.3%しか膀胱癌ではないということですね。
これらが28項目あるので、これらを一覧表にしたら健診・検診ガイドラインとして活用できそうです。
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