以下の教育講演させていただきました。
テーマ 「明日から使える高齢者の身体診察」
①上田 剛士先生(洛和会丸太町病院 救急・総合診療科 部長)
「明日まで様子をみても良い発熱、ダメな発熱」
②川島 篤志先生(市立福知山市民病院 総合内科 医長/研究研修センター長)
「アクションがかわる簡単な身体所見~その後の説明はできますか?~」
川島先生の話は、心房細動探しで脈をみよう、診察室に入ってきた直ぐのSpO2が大事など、実践的で明日から使える話ばかりでした。外来で6分間歩行させるのはなかなか大変ですので、診察室に入ってすぐのSpO2を測定するのはとても良いですね。私は診察室で30 秒椅子立ち上がりテスト中のSpO2チェックをすることがありますが、いずれにせよ安静時ではなく労作時の評価をすることが重要です。
COPD探しは斜角筋を触れましょう。斜角筋は通常見えませんから触れて確認します。高齢者では円背で換気量落ちて斜角筋使っている人が相当数存在する(拙書:高齢者診療で身体診察を強力な武器にするためのエビデンスにも円背の一連の合併症について触れています)。個人的には高齢者では椎体骨折・円背に限らず、びまん性特発性骨増殖症(DISH)による拘束性肺障害もよく遭遇します。
サルコペニア 男性34cm、女性33cmを指輪っかでできるようになっておくと便利。
神戸は風が強くて寒かったですが、それにしても神戸大学医学部のオシャレさに驚きました。本当に羨ましい。
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