丸太町病院の症例報告がJournal of the American College of Emergency Physicians Openに掲載されました。 飛んで行った下肢DVTが右房内に残っている症例で、超音波でもきれいに血栓が見えたのですが、形態のみならず血流で動く様は蛇のようでした(Snake in the atriumと名付けました)。残念ながら動画は残しておらず、論文ではCT画像のみとなっております。
その後、CPAに陥り超音波検査で右心内血栓が描出できなくなっていました。血栓が肺動脈に飛んで詰まり血行動態が破綻したものと考えられます。Mobile right heart thrombi (MRHT)は予後不良な病態です。本症例も不幸な転帰を辿りましたが、タイミングよく画像が残せた一例であったため、報告させて頂きました。
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