お題は「しびれ」で、久しぶりな気がします。
録画しておいて、あとで院内で診れるようにと思っていたが、、、録画忘れました。たしか動画公開もすると言っていたと思うので、後日データをもらうことにしよう・・。もし動画をみられた方は、私の背景がかっこいいことに注目してください。最近Pixabayで手に入れた動画です。いくつかバージョンがあるので、Webinarではこの背景にこだわって行こうかと思っています。
内容はしびれの診察。講義の前に10STEPs紹介。
しびれの分布から病変のレベルを推測する。
単肢のしびれは単神経障害、神経根障害が多いが、時には大脳病変が原因となる。
病変のレベルは大脳から末梢に順に想起することで漏れがなくなる。
腱反射は上下肢差、左右差が重要だが、逆転反射の存在も意識する。
靴下・手袋型のしびれは多発神経障害を考える。
多発神経障害の三大原因は併存しうるため、原因を一つ見つけても安心しない。
いつから、どこに、どのようなしびれが、どのような人に起こったかで鑑別を絞る。
“非典型的な”多発神経障害の特徴を知る。
解離性感覚障害があれば、病態の推測に有用である。
丁寧に診察した者だけが、しびれを征する。
そして講義のあとの「まとめ10」。似たような事言ってますが、若干具体的になってます。
単神経障害は神経根障害やまれに大脳病変との鑑別を要するが、多くの症例は詳細な診察で鑑別可能である。
頚椎症性脊髄症の診断に逆転腕橈骨筋反射が有用である。
手根管症候群の診断には環指での感覚障害のsplit、母趾外転筋力の診察が重要である。
単神経障害では原因を追究すべし。
帯状疱疹はdermatomeを教えてくれる先生である。
糖尿病患者や大酒家の多発神経障害を糖尿病性、アルコール性と決めつけてはならない。
ビタミンB12欠乏性多発神経障害では貧血やMCV高値は認めないほうが多い。
多発神経障害の鑑別にはWhat,Where,When,What settingを確認すべきである。
他覚的な感覚障害は様々な刺激(痛覚、圧覚、冷覚、振動覚など)で確認すべし
非典型的(急性発症、重度もしくは急速進行性、運動障害優位、感覚性失調、著明な自律神経障害、非対称性、Non-length dependent)な多発神経障害は専門医へのコンサルトを検討する。
元のスライドが多いので、不要なスライドを整理してから講演したら、私の頭の中も整理されました。新しいスライド作りも勉強になりますが、古いスライドを作り直すのも勉強になります。
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