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適々斎塾 症例から学ぶGeneral Medicine

2024/05/18(土) ~2024/05/19(日)に開催された適々斎塾の報告です。


初日は和田浄史先生(川崎協同病院)と、青木信也先生(医療法人SHIODA塩田病院)にお話頂きました。

私は参加できていませんが、和田先生には「プライマリケアに役立つ創傷マネジメント」の話をして頂きました。

青木先生は「外来でどこまで対応するか。」でした。その中で、肝胆道疾患を疑った場合、エコーで胆道系に問題が無ければ大動脈もみておく、というパールを紹介していました。本日、心電図異常を指摘された喫煙男性に心臓超音波検査をしたら心臓には問題がありませんでしたが、偶発的に腹部大動脈瘤をみつけました。もちろんまずは病歴(今回はリスク要因)が大事ですが、頭の片隅に大動脈疾患の可能性があるならば、超音波検査をするついでに大動脈もみておくことは大切だと思いました。


2日目の1人目は長野広之先生(天理よろづ相談所病院)でした。丸太町病院卒業生です。久しぶりに合えてよかったです。

CEA高値となるのはがん以外に何か? 加齢、喫煙、糖尿病、甲状腺機能低下症。一方、CA19-9の偽性高値は肺疾患が有名。


清田雅智先生(飯塚病院)にも久しぶりにお会いできました。今回は梅毒を極めるお話でした。膨大な内容でしたが、強いてあげるなら、ステルイズのステルイズはステる+ルイス(梅毒)が語源だろう。TPLAの偽陽性もあるので、必要ならFTA-ABSで確認。今後はRPRの自動測定で4倍かどうかの判断に悩むことがある。


中野弘康先生(大船中央病院)の症例は「真夜中の腸炎は腸炎ではないことが多い」、ポリファーマシーの裏に肝性脳症があった症例で顔面の毛細血管拡張が診断のきっかけとなる、食後の腹痛の鑑別に正中弓状靱帯圧迫症候群を。


私の話は京都GIMカンファで発表した症例をちょっと修正して提示しました。

施設入所によりアドヒアランスが改善し、薬物副作用が生じることがある

小球性貧血、AST・ALT低値、新規のてんかん発作を起こした際にはビタミンB6欠乏を想起する。

2例目は心原性失神なのかてんかんなのか悩ましい症例でした。

心電図変化をどうやって説明するのか・・・

リアル議論で盛り上がりました。コメント頂いた多くの先生方、ありがとうございました。

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