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低カリウム血症がある場合、尿検査で何がわかるか?

総合診療 2018年 8月号 の特集は

「 80歳からの診療スタンダード Up to Date」

超高齢社会において、診療ガイドラインをどのように考え、どう使いこなすかは重要な課題です。 本特集では、特に80歳以上の高齢者に多いプロブレムについての診療ガイドラインを、高齢者の外来診療目線でまとめてみました。 高血圧、糖尿病、骨粗鬆症、COPD/喘息、認知症、安定狭心症&慢性心不全、脳卒中再発予防等々、高齢者にとってのcommon diseaseのみならず、高齢者の転倒、尿失禁、誤嚥性肺炎、意思決定など、日常診療で重要なプロブレムを網羅しました。 高齢者の「病気を診る」のではなく、高齢者を「トータルに診る」ための一助になればと考えます。 また、コラムではポリファーマシー、マルチモビディティ、CGA、ユマニチュードなど、さまざまな観点から、高齢者診療のトピックを解説しました。 今後ますます必要となり、総合診療医の活躍が期待される「高齢者/超高齢者診療」という切り口で、今月は高齢者の診療スタンダードについて考えます。

私の連載「I Love Urinalysis」シンプルだけどディープな尿検査の世界

は、低カリウム血症がある場合、尿検査で何がわかるか? です。

  • 低カリウム血症において尿の排泄が20~30mEq/日以上(尿K/Cr比>0.2~0.3)あるいはTTKG>5ならば尿からのK排泄が亢進している。

  • 低Kの時のTTKGは理論が崩れていますが、実臨床データから妥当性が確認されています。

  • ちなみに高K血症の時のTTKGのデータはほとんどありません。しかし、K排泄は400mEq/ 日の予備能があるので、高K血症の場合は腎排泄能低下していると考えればよいことが殆どです。

  • 利尿剤使用時はNa 70mEq/L、K 20mEq/L程度を尿から喪失しやすい。

だから、5%ブドウ糖500ml+KCL 20mEqを尿量の半分量で補うと電解質異常をきたしにくいのですね。

  • 尿Cl<10mEq/Lならば胃液喪失を疑う

  • これは代謝性アルカローシスの鑑別やBulimia nervosaを疑ったときに使える知識です。

詳しい説明は本文を参照下さい。

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