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21世紀適々斎塾 外来診断目利き術2

10/24,10/25に21世紀適々斎塾 外来診断目利き術2がありました。

普段は講演会後、ホテルもしくは新幹線の中で報告書を書く癖をつけていたのですが、オンライン講演のため、報告をすっかり忘れていました。

この企画は全4回に分けて行われる外来診療で、直観診断だけでは陥るピットフォールについて解説し、迅速かつ見落としのない質の高い外来診療を目指す企画です。

この企画に合わせて、以下の書籍が発売されており、この書籍で予習・復習ができます。また受講生は動画を見直すこともできます。

さらには、E-learningで講義内容をより深く理解できるような問題が作られており、かなり濃厚な学習ができるように考えられています。


私は以下の5つを担当しました。

13:00~13:00 めまい 上田剛士 洛和会丸太町病院

13:30~14:00 しびれ① 上田剛士 洛和会丸太町病院

14:00~14:30 しびれ② 上田剛士 洛和会丸太町病院

14:30~15:00 胸痛① 上田剛士 洛和会丸太町病院

15:00~15:30 嘔吐  上田剛士 洛和会丸太町病院


嘔吐は様々な鑑別が考えられる、非特異的な症候です。そこで+αの症状を探すことが大切になります。

例えば、頭蓋内病変は頭痛です。頭痛が高頻度というのはSAHなどは分かりやすいですが、脳腫瘍においても同様です。脳腫瘍に対して頭痛はもっとも感度が高く、嘔吐以外には意識障害/学習障害、失調/ふらつきも高頻度です。ただし、頭痛は軽微な事もあるため、積極的に聞き出す必要があります。

血管リスクが高い場合は、ACSを除外することは大事です。

寝たきり高齢者では嘔吐で発症する腎盂腎炎も多いです。腹腔内臓器疾患による嘔吐では疼痛を伴うことが多いですが、単純性腎盂腎炎は自発痛は乏しく、肝炎も自発痛はないことがあるので嘔吐患者(+発熱)ではCVA叩打痛と肝叩打痛は必須の診察です。

低ナトリウム血症による嘔吐は随伴症状が乏しいことがあるので注意です。





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