FABは前頭葉機能を5分程度で評価する簡便な方法であるが、前頭側頭型認知症の診断におけるFABの有用性や適正なカットオフ値は明らかではないとされています。
それでも簡便で客観的な指標としてFABを用いたいという人のために、アルツハイマー病と前頭側頭型認知症の患者のFABとMMSEをプロットしてみました。
個々の論文では認知症の程度がバラバラであるために有用性乏しいとされましたが、こうしてみてみるとFABとMMSEを組み合わせれば前頭側頭型認知症の一つの目安には使えそうです。論文からは個々の患者のデータがなかったので、平均値のみのプロットです。そのため個体差が問題となる可能性はありますが、参考にして頂ければ幸いです。
Arch Neurol. 2004 Jul;61(7):1104-7. PMID: 15262742
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