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執筆者の写真Y

サルファ剤アレルギーは抗菌薬と非抗菌薬で分ける

久しぶりに構造式の話です。

ST合剤はサルファ剤です。

サルファ剤とはスルホンアミド -S(=O)2-NR2 を持つ構造物です。


ST合剤に含まれるsulfamethoxazoleの構造式はR-SO2-NH-R’となっています。



一方、利尿剤(furosemide, hydrochlorothiazide,Acetazolamide )もサルファですが、いずれも構造式がR-SO2-NH2です。


そのため、一般的にST合剤で薬疹でても、利尿剤は安全に使えるとされています。


ではアザルフィジンはどうか?

アザルフィジン(sulfapyridine)はカリニ予防の効果あるとされることから推測できるように、抗菌薬タイプのサルファ剤です(R-SO2-NH-R’)。ST合剤に含まれるsulfamethoxazoleと構造式を比べて頂くと大分にています。


ということで、ST合剤で薬疹が出た場合はアザルフィジンは避けるべし。その逆もしかり。


この事はリンパ球幼若化試験などのデータからも実証されています。

Int Arch Allergy Immunol . 2010;153(2):152-6.


なお、構造式の図はhttps://www.kegg.jp/のページから拝借しています。


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