本日昼に急遽、ローカルラジオでCOVID-19対策の話をすることになりました。
ドライブスルーで検査、学校閉鎖、診察なしで処方、消えたトイレットペーパーなど色々話そうと思っていたけど、20分はあっという間でこれらについては触れずに終わっちゃいました。
結局のところ手洗いとマスク、人混み避けるという話につきました。
・ マスクは「自己防衛」目的よりは「他者に対するエチケット」。一般的なマスクをしていても脇から空気は入るので完全に予防することはできないので過信はダメ(マスクしていれば人混みOKではない)。でもくしゃみ・咳をしている人がつければ、2Mは飛散するツバが、最低限になり感染リスクを減らすことができる。だから体調悪い人がマスクをしないのは許されることではない。
・ マスクない人はどうするか。マスクがないときの咳エチケットとしてはハンカチでもティッシュでも良いのだから、キッチンペーパーで手作りしたマスクでも十分と思います。丸太町病院でも試しにいくつか作ってみましたが、作るの簡単ですし付け心地も悪くないです。
・ 結果としては様々な対応が遅れていましたが、皆さんがCOVID-19対策しているおかげで今年のインフルは例年と比較して断トツで少ないです。(余談ですが、正月は学校が休みとなり診療体制の問題もあるためか、例年インフルエンザの診断数が少ないことを初めて知りました)。今シーズンは1月2週目から3週目から過去にない少なさです。
・それでもCOVID-19が広まっているのはなぜか。これは私論ですがCOVID-19は最初は軽症なことが特徴です。普通の風邪と見分けがつきませんので(鼻水・咽頭痛より咳目立つ傾向はありますが)、知らないうちに感染して広がっていく(広げている)ことが、自分でもおかしいと分かりやすいインフルエンザよりタチが悪いと思います。検査体制も不十分ですが、PCRができるようになっても偽陰性がどうせあるので保険収載されても手間がかかるだけで、マネージメントはさほど変わらないと思います。大事なことはPCR陰性でもちゃんと「感染の恐れあり」と判断することです(だから検査しても変わらない)。
・なお、京都府で一例目のケースは教育的です。武漢で接触歴ありと典型的なケースながら、咳が出現してから自己判断で自宅に籠る。5日後発熱見られたため病院かかる。その間外出は1回だけで、その1回もマスクをしている。食事は友人に玄関前に届けてもらい、友人に感染うつさないように直接は合わないという徹底ぶり。当然、この方は誰に移すこともなく自宅静養で自然軽快。素晴らしい。
・まだまだ国内の感染者数は指数関数的に増加していますが、ここ数日は指数関数的ではなくなっています。インフルエンザで分かっていることは学級閉鎖してもピーク患者数が減るだけで患者総数は変わらないというですが、未だかつて全学校閉鎖はされたことがないので多数の学校閉鎖でどのような効果が期待されるかは未知数です。それなりの勝算があっての政府の決定とは思いますが、全ての行動が打算的と批判される前にシュミレーションデータとか公開すればよいのにと思いますよね。マスコミに取り上げられているような「えっ、リスクある人がスポーツジムいっちゃったの?」というような事が今後なければ、日本国内の感染も収束する、と信じたい・・・。もう少ししたらリスク関係ない発症が増加して収集つかないでしょうからその前に、何とか・・。
追記:その後、ニュースで軽症の若年者が感染を広げている可能性が専門家の会議で示唆されたと報道されていた。私の考えと同じではありますが、それって初期から分かってわかっていたはずのことなのに、なぜ今さらなんでしょうね? また、同じくニュースで知ったことで一番驚いたのは、専門家にも相談せずに安倍総理が学校閉鎖を指示していたとのこと。シュミレーションもしてなかったんですね・・・。そんな信じられない事もあるんだな・・。
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