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執筆者の写真Y

吸入勉強会

今年も吸入勉強会をしました。今回は製剤説明というより吸入器具の違いにフォーカスあててます。


 

まずは(ビレーズトリ)エアロスフィア。MDIでありながら、エアゾールよりもゆっくりと噴霧されるので、呼吸同調性が高いことが期待されます。とはいってもそれほどゆっくりではありませんが(動画をアップしようとしましたが、なぜか調子悪いので今回は静止画だけですいません)。

エアロスフィアはちょっとボタンが固いです。そのためちょっと大がかりな補助具もありますので必要に応じて薦めてあげましょう。


 

レスピマットはほぼネブライザーのような噴霧がされます。初めて見るとちょっと感動的なデバイスです。

ただし、問題点もあります。まずセットする時に固いのが問題。ご高齢者には薬局でセットしてもらうほうが無難です。

毎回使用時には器具下部を180度回しますが、この時に噴霧ボタンを押さないように注意が必要です。一応噴霧キャップを外さなければキャップがボタンを押せないようにカバーしてくれますが、この順番は忘れそうになります。

また180度以上何回も回さないように指導はしておいた方がよいですね。吸入口を咥えずに口をあけたまま噴霧してしまう人がいるそうですので、しっかりと加えてから噴霧するように注意しましょう。

回転させるのがちょっと力いるので、補助具もあります。



 

次はDPIです。

昔からあるディスカス(右)。「でんでんむし」ですね。カバーをあけて、レバーを引く2回操作なので、1回操作でエリプタ(左)がデバイス的には改良型という位置付けでしょうか。今回知ったのは何回カチャカチャしても吸入するのが1回ならば1回分しか噴霧されないそうです。これらのデバイスは通気口を指でふさいでしまう人が時々います。通気口が完全にふさがれることは通常ありませんが、必要吸気圧は変化するかも知れませんので注意が必要です。



 

タービュヘイラーもよく処方するデバイスですが、トレーナーを使ってみると、吸入にはちょっと力が必要なことが分かります。そこは難点ですね。ただ、息止めが不要なのは良いです。薬剤がカラでも振ると乾燥剤の音がするのが先発品でした。ちゃんとカウンターを見ないとダメだよ、と指導したものですが、後発品はどうなのでしょうか?これは後日薬剤部の人に教えてもらうことになっています。


 

ブリーズヘラーは50L/分の吸入速度が必要です。

しかし、音がカラカラとなってちょっと楽しいですね。吸っている感じが分かりやすいというのは好評だそうです。院内では薬剤がちゃんと吸えたか看護師が視認するため手にとりますが、自宅ではすでで空となったカプセルを触らないのが無難です。手に薬剤が付いたまま目を擦ると散瞳⇒緑内障発作もありえますので。


 

ハンディヘラーはもっとも可愛らしい概観です。

しかし、ちょっとボタンが固いのと、薬剤セットも少し面倒です。製剤が限られることもあり、当院ではあまりでてません。


 

ツイストヘラーはタービュヘイラーと似てますが、キャップを開ける時に回転させて開けるので、その動作で薬剤が同時に充填される仕組みです。ディスカスからエリプタに改善した時と同じコンセプトですね。ただしキャップを外した後にマウスピースを回してしまうと本体部の矢印と残量計の位置がずれてしまうので注意です。

空になるとロックアウト(キャップがはずれなくなる)されるので気づくことができるのも高評価。


(この写真ではイメージがわかなかったですね。失敗・・)


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