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執筆者の写真Y

心音図計つくってみた

Ⅲ音、Ⅳ音があるか自信が持てない。

高調な雑音?それとも低調?自身がない。


そんな場合は心音図があると良いのですが、なかなか心音図計がある施設は多くは無いかも知れません。丸太町病院にも心音図計はありません。

そこで、Pythonで心音図計を作ってみました。音をどのように記録するかは以前紹介した録音できる聴診器を参考にしてください(ベッドサイドでノイズを無く録音するのは結構難しいのが問題ですが、これは仕方ない)。


過去の論文や、心音図計の設定を参考に周波数フィルタの条件を以下に設定してオーディオファイルの最初の5秒間だけをグラフ化する簡単なプログラムです。

- 低音: 遮断周波数 50 Hz, 減衰 -6 dB/Oct, ナイキスト 1, 感度差 32 dB

- 中低音: 遮断周波数 50 Hz, 減衰 -18 dB/Oct, ナイキスト 3, 感度差 32 dB

- 中高音: 遮断周波数 160 Hz, 減衰 -24 dB/Oct, ナイキスト 4, 感度差 16 dB

- 高音: 遮断周波数 315 Hz, 減衰 -24 dB/Oct, ナイキスト 4, 感度差 0 dB

例えば、以下のような結果なら、一番上の低音領域にはI音、Ⅱ音以外に、Ⅲ音やⅣ音らしきものはないことがわかります。その一方で、拡張期雑音(赤枠)が高音優位に存在します。これは灌水音と例えられるARの雑音ですね。MSでは低音のほうが優位でランブルといわれるのと対照的です。また機能性ASによる収縮期雑音(緑色)も聴取できるはずです。


Pythonだけインストールして頂ければ、このプログラムを開くだけで簡易版の心音図がみれるようになりますので、よろしければお試しください。


ダウンロードはこちらから。

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2 Comments


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