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執筆者の写真Y

第25回関東ハートセミナーで講演しました。

会場は京王プラザホテル。東京駅からタクシーで20分という予定だったのですが、金曜日夜だけあって、丸々1時間かかりかなり焦りました。

この会は慶應義塾大学の循環器内科 教授 福田先生が代表世話人をされておられますが、25周年という歴史のある会です。

今回は杏林大学 第二内科 教授 佐藤 徹 先生にお誘い頂きました。


まずは一般演題が3題ありました。

人工心肺化管理下に診断し得た若年のPTTMの1例

この症例は興味ありましたが遅刻したため拝聴できませんでした。残念。


SERCA2機能不全は心室性不整脈を惹起する。

心不全時の活性酸素種によるSERCA2の翻訳後修飾は心室性不整脈発生に関係していることが示唆されたそうです。一度酸化されると不可逆であることは問題。


IL-3の新しい機能と心筋炎におけるその炎症増幅機序

大きな研究テーマとしては急性心筋炎からDCMに至る過程の自己免疫的機序を明らかにしていく。その中で今回は心筋炎においてIL-3はマクロファージを活性化しサイトカイン産生を促すことを明らかにした。これは心筋梗塞では認められないこと。

CRISPER-Cas9を当たり前のように研究の一部に用いていて、個人的には自分が研究していた時にこのこの技術があったら、きっと研究にはまっていただろうなどと考えていました。


水素を2%ほどの濃度で吸入すると末梢循環良くなり、蘇生後脳症などに応用することも研究されているそう。Xenonに対しては聞いたことありましたが(JAMA. 2016 Mar 15;315(11):1120-8.)、基礎研究については知らないことばかりです。


私の話はショックの身体所見ですが、そこで脱線して久々に呼吸数の確認の話をしました。

以下の指示に従って呼吸してみて下さい。呼吸数20回ですがこれで過呼吸となる人はいないと思います。



同じく呼吸数20回のこちらはどうでしょうか。

先ほどは吸気1秒、呼気2秒でしたが、今度は吸気時間を長く、呼気時間を短くしています。全体としては1サイクル3秒のままです。




吸気量が増えてクスマール呼吸のようになる感じはわかりますでしょうか?

呼吸数も大事ですが、クスマール呼吸は必ずしも頻呼吸ではありません。

呼吸数確認するためにモニター表示を見る人がいますが、あまり良いことではないと思います。

呼吸を診る時は、患者さんと合わせて呼吸をして真似る事。そうすれば呼吸の速さも分かりますし、深さも分かると思います。



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